第11話  偶然が有るのは必然で、必然を引き当てるのは偶然なのか? 

ダンジョンを探索すると、いろいろな事が分かるかも。

第1章  初級探索者編

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第11話(その1)

 雫斗は、ダンジョンの入り口に向かいながら呼吸を整えていく、だが道なりに居るスライムを倒す気力がない、フルフル揺れるスライムを見ながら、流石に疲れて脇にある岩に腰掛ける。 

 まだ荒い呼吸を整えながら「お腹すいた」と呟く、しかしあまりの疲労と、気力をなくして食べる気がしない。スライムを叩き続けて汗まみれになり、泥だらけの自分の姿を見ながら、この汗と泥を収納出来ないかと思いつく。 

 泥と汗を取り除いた、自分の綺麗な身体を想像して念じる”収納”・・・いきなりの清々しい感覚にビクッとなりながらも出来た事を喜んだ、しかし頭の中のイメージの中に汗と泥の感覚がのこっている。その気持の悪さに嫌悪感が先立ち何も考えず、手の上に出そうとした。 

 しかし、手の上に泥と汗の混ざった物体を想像して、あまりの気持ちの悪さに「ゲェ!」と声を上げると、手を振り抜いて投げ捨ててしまう。 

 かなりの勢いで飛んでいく汗の交じった泥の塊、運が良いのか悪いのか、たまたまスライムがそこに居て、魔核を破壊してしまう、光となって消えていくスライムを唖然として見つめる雫斗。 

 しばらく消えたスライムの残害?(スライム本体は淡い光の露となって消えてしまった)の魔晶石を見ていた雫斗だが、おもむろに立ち上がり、魔晶石を拾うと収納に放り込み、近くにある小石を次々と収納していった、そして15メートル先の岩を目がけて、投げナイフを投げるふりをする、リリースの瞬間収納している小石を飛ばすイメージ。 

 タイミングが悪かったのか、スカッと弧を描いて手前に落ちる、もう一度!。今度はヒュッと飛んで岩を掠めるまだまだ!、今度こそスナップを効かせて、スバッと飛んで岩の縁に当たり、何処かへ飛んでいく。 

 色々試しながら何度も投げていくうちに、その時は訪れる。シュッと鋭い空気を切り裂く音を残して、岩のど真ん中にぶち当たる「ドッゴオォン」凄まじい轟音を響かせて小石は砕け散り、後には土煙ならぬ岩煙を残して、静寂が世界を支配する。 

 しばらく投げた後の姿勢のまま、岩を見つめ固まっていた雫斗だが、ゆっくりと岩へと近づくと岩の表面を確認する、深さ1センチ程の穴と周りに岩と小石の残骸が散らばっていた。 

 ”これだけの威力が有るなら、あのハイゴブリンを仕留められるかも?、いやオーク・・・・オーガにさえ勝てるかもしれない!”、その可能性を見出した時、歓喜に身体が震え出した「ピコリン、ピコリン、ピコリン」。 

 その歓喜を台無しにした音が、背中のリュクから鳴り響く。ガックリと肩を落とした雫斗は、背中のリュクからスマートフォンを取り出し時間を確認する、6時10分前帰る時間だ。 

 いそいそと帰り支度を始める雫斗、籠を取り出しぱんぱんと汚れをはたいて、魔晶石を籠の中へと収納から出す、出した魔晶石を数えながら魔晶石を入れる為に準備していた袋へと移していく、数にして28個まずまずの成果だ、他のドロップ品と纏めて背中のリックへと入れる。 

 すくっと立ち上がり「さてと、やってみますか!」と最後の試練に立ち向かう、早着替えに挑戦するのだ。 

 昨日の夜何度も試して習得した?・・・ この技をとうとう披露する時がきたのだ(誰も居無いけど)。 

 リュクから着替える為の服を次々と収納していく、最後にもう一度イメージトレーニング、今着ている服を収納!収納した新しい服を即装着、もう一度、収納!即装着、”よし大丈夫だ準備は万全、今は誰も居無いスッポンポンでも見られる心配はない”雫斗は今、精神的なケアも万全だ。 

 タブレットをリュクに立てかけて、自分の姿が映るように調整して録画開始。 

 「いざ!」!!、軽い衣擦れの音と共に終了する、身体を見回して見ても問題なさそうだ、一応タブレットの映像を確認する、大丈夫そうだ、スローで再生、よし見えていない成功だ。 

 雫斗にとって、収納を使った礫の破壊力の凄さよりも、早着替えの成功の方が嬉しかったようだ、ニマリと笑った顔に、雫斗の満足度の大きさがわかる。 

 ダンジョンを後にした雫斗は、アイテムの売却と換金を済ませると百花達のことを聞く、まだ帰って来ていないとの事なので、受付前のホールのテーブルで、サンドイッチとおにぎりを食べながら待つことにした。 しかし食べ終わっても帰ってこないので、”先に帰る”と伝言を残して帰宅したのだ。 

 お風呂に入り食事を終えてまったりしていると、母親の悠美に話があると言われ、居間へと座を移して来たところだ、悠美は湯呑みにお茶をぽこぽこ淹れながら話し始めた。 

 「実は花火を使ったスライムの討伐だけど、問題が起こったの」

 母親の問題が起こったの言葉に、雫斗は頭に疑問符を掲げた。昨日、今日とスライムを100匹近く倒して来て、問題があっ事が無かったのだ。 

 「ああ違うのよ、スライムが倒せないとかじゃ無くて、・・・無いのよ花火が」

 雫斗は、まだ飲み込めずオウムの様に聞き返す。

 「花火が無い?」

 すると悠美が続けて。

 「そうなのよ!えーと、水中花火?だっけ、製造業者に問い合わせたらしいの、そうしたらその水中花火、あまり売れなかったらしくて3年前に製造中止になってたの」

 そこまで聞いて雫斗は納得した。 

 ”あの宣伝動画じゃ売れないよな” とぼんやり考えながら悠美の話の続きを聞いていた

第11話(その2)

 水中花火の製作元が、花火の製造を終了しているという話を大人しく聞いていた雫斗に悠美は続けて言う。 

 「それでね、在庫が無いか聞いたらしいの、そうしたら使用期間が過ぎていて処分したらしいのよ、多分他の販売所も同じだろうって。ここの売店に残って、しかも使える状態なんて、奇跡みたいなものらしいわよ」

 と何となく、売店の在庫管理を咎める口調で言う。 

 「そこで、本題なんだけど」と改まった口調で続ける。

 「その製造業者に、水中花火の製造を再開出来ないか聞いてみたらしいの、そうしたら月500箱を協会での買取を条件にして来たの、それにスライムでしょう、人気の無い魔物だしダンジョンカードの取得として使うにしても、そんなに要らないから要請しない事にしたの、だから雫斗の申請したスライムの新しい討伐手法の評価が上がらないの、ごめんねー」

 話しを終えて、ズズズとお茶をすする悠美をしばらく呆けて見ていた雫斗だったが、言葉の意味が形と成っていくに従って、事の重大さを感じ始める。 

 水中花火が無い?、製造されない?、在るのは売店の2ケースと少し?・・・もし雫斗が水中花火が無い中で、収納の事を発表したらどうなるか考えてみる。 

 スライムをハンマーで殴る、無理だ深層を探索している人達ならまだしも、フツーの人が一日で50匹以上を倒せる筈がない。水を掛けて回る?出来そうだけど、条件がダンジョンに入場してからだと補給に行けない。 

 待てよ、一日限定じゃ無ければ、数日懸けて殴り倒せばいけるか?しかし時間制限が有れば意味がない。 下手したら気の短い人だと広間一つ爆破しかねない、そんな事に為ったら、ダンジョン崩壊の二の舞だ。 

 顔を蒼ざめて、ぶるぶる震えている息子を見て、悠美は最初、評価されない事への不満かと思った、しかし動揺の仕方が半端ではない、異変を感じた海慈も居間に足を運ぶ。 

 「母さん、お母さん、お母上、大変です世界の危機です、滅亡の始まりです、ダンジョンが崩壊するかも知れません」。 

 わなわなと声を震わせて話す息子に「落ち着きなさい」と海慈が深い低音で話しかける、悠美も「どうしたの?」とお茶を差し出して優しい目で見つめる。 

 お茶を飲み両親がいる安心感から、落ち着きを取り戻した雫斗は、静かに話しだす。 

 深い息を一つして「これなんだけど」とDカードを見せる、海慈と悠美は顔を見合わせて「Dカードがどうしたの?」と聞いてくる。 

 当然だ、自分達も持っているDカードを見せられても、どうしてこれがダンジョン崩壊に繋がるのか意味分からない。 

 「このカードの機能を開放するのに、スライムの討伐が欠かせないんだ」

 悠美が不思議そうな顔で「機能?、どんな機能なの?」と聞いた。 

 「これだよ」

 と言って、雫斗はおもむろにタブレットを収納から出して悠美の前に置く。

「あら、上手な手品ね、これ今日渡したタブレットじゃないの?」と彼女は呑気に聞いてきた。 

 手品と勘違いして普通の反応をする悠美、しかし海慈は空中からタブレットを取り出したのを見ていた、驚いてあんぐりと口を開けてかたまっている。 

 「少し汚れちゃうけどいいかな?」

 と断って収納から籠を出して、大ハンマー、体重計、ダンジョンの小石を次々と籠の中へ入れていく、どうにか驚愕から解放された海慈と割と落ち着いている悠美が聞いてきた。 

 「じゃー収納のスキルが有るってこと?」。 

 「スキルじゃない思う、しっかり検証したわけじゃないから何とも言えないけど、ただ発動条件にダンジョン入場後の、スライム50匹ぐらいの討伐があるんだ」

 そう言って、タブレットに書かれている今まで検証してきた事を話した。 

 「呆れた、あなたそんな大事な事隠していたの?」と悠美。 

 「別に隠してた訳じゃ無いよ、まだ検証の段階なんだ、発動条件も不確かだし、これからなんだ」と雫斗。 

 「では、ダンジョン崩壊というのは?」と聞く海慈、まだ雫斗の話したことに意味を良く掴めていない様だ。 

 「花火が無ければ、スライムの討伐に時間がかるんだ、気の短い人なら洞窟の広間くらい爆破しかねない、ダンジョン崩壊の引き金に成り兼ね無いんだ」

 そんな大袈裟なと海嗣は思ったが「日本なら大丈夫でしょうけど、やり兼ねない国なら沢山有るわね」悠美が頭を振りながら呆れた様に言う。 

 かつてダンジョン発生当初に、政治の中枢を破壊された国の混乱に乗じて、ある国の過激な一派が危険な物なら蓋をすれば宜しいと、ガタガタの国の政府に働きかけ、ダンジョンの処置に苦労していたその国の政府が許可を出し戦術核を使用した、威力の低い核で表層部分を破壊したのだ。 

 その成功に、得体の知れないダンジョン相手に核の使用を躊躇していた他の核保有国も、右へ倣う様に使い出した、あろう事か最初に使用した国が、条件付きで非保有国へ戦術核を売りだしたのだ。 

 この日本でも、戦術核を使うかで世論と国会が紛糾した、結局世界唯一の被爆国として、核に対しての嫌悪感から、戦術核を使わない事に決めた。 

 そして世界でダンジョンに対して戦術核を使わなかったのは、先進国では日本と、ドイツの2カ国だけだった、その他の戦術核を使わなかった国は、貧しくて購入できなかった極貧国と呼ばれた国々達だった。 

 しかし1年後に悲劇が起きた、ダンジョンが崩壊し溢れ出したのだ、地下深くに有る筈のダンジョン深層が、深層にいる筈の強力な魔物が、地上へとその存在を露わにした。 

第11話(その3)

 

 ダンジョンが崩壊して魔物があふれ出た事によって、地上は破壊尽くされ、その中心から数キロにわたって魔境と化した、大国の首都や主要都市に至っては、戦術核の使用を複数のダンジョンで使用した為か、規模が百キロにまで及んだ。 

 政治の中枢である首都の中心部でダンジョンの魔物があふれ出たのだ、その破壊力はすさまじく政治経済はもとより、社会的な活動そのものに影響が出た。大国が割れたのである。 

 ダンジョンが出現するまでは、超大国と呼ばれていたアメリカ、ロシア、中国は、複数の勢力に分かれて覇を競っている最中だ、ダンジョン崩壊の影響で資源と食糧の不足、流通の崩壊によって世界は深刻なダメージを負った、特に食糧や主要な鉱石、エネルギー源を他国からの輸入に頼っていた日本は、深刻な状況に陥ったのだ。 

 しかしダンジョンの研究、ダンジョン産の物質の基礎研究を怠らなかった事で、難局を乗り切る事ができた、今世界は技術大国と言われた日本とドイツを中心に、ダンジョンから齎される資源に依存する社会構造へと変わっていった。 

 「あなた。私、明日中央へ行ってきます、香澄のお世話お願いしても良いかしら?」と悠美が話す。

 「それしか無いだろうね。香澄は心配いらないよ、良子さんもいるしね」と海慈が承諾する。 

 「しかし、花火を生産させるのに時間はかかるだろう?どうするんだい」

 と海慈が悠美に聞くと、おもむろに立ち上がり雫斗が海慈に渡した水中花火を持ってきた、中を開けて一つを取り出すと隅々まで見てから。

 「大した構造じゃないわ、何処の花火工場でも出来そうね、後は利権の問題かしら、・・・他に何か方法は有るの?」

 と悠美は何気なく聞いてきた。 

 雫斗は少し考えて「エアーのタンクを身に着けて、管の先をスライムに差し込めたら、空気の力で破裂させることが出来るかも?」

 答えると、呆れた表情で悠美が見てる。 

 「僕が考えたんじゃないよ、百花だよ」

 と百花にもこの事態の責任を擦りつける。

 「いいわその事も含めて詰めていきましょう、雫斗手伝って」

 と自分のタブレットに要点をまとめだした、それから1時間後、海慈を含めた3人で、ある程度まとまった内容を確認していた悠美が爆弾を落とす。 

 「雫斗あなた此の事、誰にも言っていないのよね」

 と悠美が聞く。考えなしに雫斗が答える。

 「うん、誰にも言っていないよ、まだ検証中だしね」

 すると気の毒そうに悠美母さんが。

 「そう、百花ちゃん達にも?」と聞いてきた。 

 ギクッとした雫斗が、冷や汗を流しながら言い訳する。

 「検証もまだだし、解らないこ事も有るし、百花ちゃん達、興味ないって3階層に行くし」

 と訳の分からない事を言いながら焦っていると。 

 雫斗の両方のほっぺを伸ばしながら。

 「早く教えた方がいいわよ、じゃないとそのほっぺの皮が分厚くなるわよ」と脅してくる。 

 雫斗にしてみたら、往復びんたでも軽い方だ、正直首がもげないか本気で心配していたのだ。 

 「明日、百花達と検証してくるよ」

 とがっくり肩を落とした雫斗が諦めた様に言う。彼は今、断頭台に向かう人の気持ちがわかった気がした、しかしその時救いの神が現れた。 

 「明日、検証をするなら私も一緒で構わんかね?」

 と海慈父さんの発言に。

 「是非お願いします」と涙目の雫斗、これで首がつながった。 

 「分かった、香澄は午後、君の両親のところに預けて来よう、半日ぐらいなら構わないだろう」

 と笑いながら言う海慈に。 

 「半日で済めばいいけどね」と悠美、悠美の両親の香澄の可愛がり様は尋常でないのだ、香澄を寝かしつけてきた良子さんが。 

 「大丈夫でっス、香澄様を洗脳の脅威かッら守ってみせまッす」

 と可笑しな気勢を上げていた。 

 「雫斗、水中花火だけど、段ボール一つは持って行くわよ」

 と悠美が断りを入れる。 

 「あの花火は僕のじゃないよ、貰った事になってるけど、売店に預かってもらっているんだ」

 と、暗に所有権は売店が持っている事を伝える。 

 「そう分かったわ」

 と言って悠美は関係各所に配るメールを作成するために、パソコンの前へと向かった。 肩の荷が下りてほっとしている雫斗に、静かに海慈が声を懸ける。 

 「雫斗、君は親を頼っていいんだ、子供だとか、大人だとかは関係ない。家族を、子供を守るのは、親としての責務だからね、それを忘れてはいけないよ」

 「うん分かった、父さん・・・僕もう寝るね、おやすみなさい、良子さん、おやすみなさい」

 と声を懸けて2階へと上がって行った。 

 「おやすみ」、「おやッすみな~さい」階上にと上がって行った雫斗を見ていた良子さんがおもむろに。 

 「土ッ曜日ィから、どッとうの、展開でっスね」

 と良子さんが興奮して言う。 

  確かに、雫斗が探索者の資格を取得してから、物事が回り始めた気がする、・・・・良子さんが言っていた事、雫斗が英雄というのは笑えるが、案外的を射ているのかもしれない、と海慈は思い始めていた。 

 雫斗は、寝巻きに着替えると”パフン”とベッドへ倒れ込んだ、深い息を一つ吐くと、気持ちが楽になのがわかる”此れが、肩の荷が降りたって言う事か〜”とじじ臭い事を考えていた。 

 しばらく、ぼ〜っとしていると、一連の事が蘇ってくる、スライムを花火で破裂させる事を思い付いた事に始まり、収納できる事の発見とその後の騒動、色々考えても事の起こりは一つしか考えられない。 

 ” やっぱりあれが原因だよな〜”と考えた、そうオークとの遭遇戦だ、それを改めて考えてみると、流石に芝居じみてるなと雫斗は思えてならない、百花が予感めいた事を口にした事も、弥生が雫斗の危機にオークに隙を作り出だせた事も、雫斗がオークの動きを封じる事ができた事も、とどめを恭平がさせた事も。 

 考えれば考える程、脚本じみて見えてくる、流石にあれは過剰演出だ、オークを何とか倒して” やった”と思ったら、オーガが出て来るなんて、出来の悪い映画を見ている様だ、しかもヒーローがいきなり現れてあっさり倒していく、使い古された演出だ。 

 しかし其れは現実に起こった事だ、雫斗は奇跡を信じない。いや少しはそうかな?と思う事もあるが。 

 基本、物事の積み重ねがそうさせると思っている、偶然が偶然を呼びそれが積み重なって、奇跡と”思える”現象を引き起こす。 

 この水中花火の騒動もそうだ、たまたま斎賀村にいる雫斗が偶然スライムの花火での討伐を思いつく?。偶然製造の終了した水中花火が雑賀村にある?。偶然廃棄処分する筈の水中花火が売店の倉庫に眠っていた?。アホらしいほど偶然が重なっていく、だけどそれが必然になって行くんだよな〜、とぼんやり考えていた。 

 雫斗は何か得体の知れないもののレールの上を歩いている、いや歩かされている様な気がしてならなかった。 

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